NATURALSHUGA-h
- 構造・工法
- 敷地
- 暮らし方
「塩河の家」
SHUGA-h
塩河の家 ~里山と暮らす家~ 竣工2013年 設計:向井一規建築設計工房 山景:山に似合う屋根の風情 可児の山あいにある集落の中、築60年の母屋の建て替えである。南北に伸びた水田と山に囲まれた里山に馴染む、新しい住風景をつくった。 農家の本家としての風格、そして二世帯が永く住み続けるための、時とともに育む家を計画した。 山を背景にした連なる屋根のデザイン、そして山へとつながる庭は気持ちを和ませてくれる。 正方形と正五角形、庇の伸びた屋根は、シンプルな幾何学の美しさが山に生える。 そんな・・・・山に似合う住まい である。 水景:水鉢のおもてなし 石畳のアプローチから玄関に向かうと山際の石垣・中庭を見通すことができる。 木格子の横を入ると、地窓から水鉢のある坪庭に迎えられる。山庭・中庭につながる水景のおもてなしである。 水鉢にしているのは、納屋に眠っていた石臼 である。ステンレスの筧から井戸水が流れ落ちる。
五角形の居心地:開 と 閉 正五角形の室内は、家族の居心地を創造した空間である。 南の中庭と木デッキテラスにつながるダイニングキッチンは、大きな開口から陽が入り、明るく清々しい空間になっている。 くの字に延びた小さなリビングは包まれた安らぐコーナーである。玄関につながる廊下沿いにこども達が篭れるワークスペースがある。 五角形の空間で「広間」と「デン」のある、家族が優しくつながる空間になった。 2階の寝室は、五角形の傘に覆われた安心感のある空間である。 ここからの景色は、東の遠い山、西の近い山庭、南の中庭と・・・360度の眺めが心地よい。
向井一規建築設計工房
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