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2020.05.25
Detail daily life of the architect
オノコム
「東京、はじまる」を読んで
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、テレワークの方もお見えと思います。ここ数か月東京へ行けなくなってしまい
ましたが、少し前に東京駅に行ったときに一緒に行った方が撮影してくれたパノラマ撮影による東京駅をご紹介します。
この東京駅を設計した建築家辰野金吾を描いた小説「東京、はじまる」を最近読みました。明治の建築教育は、時の政府に招聘
されたジョサイア・コンドルが中心を担い、その弟子として、活躍した4人が、辰野金吾、片山東熊、曾禰達蔵、佐々木七次郎
です。この物語は、この中の一人辰野金吾が3年間のヨーロッパの学びを終え、鹿鳴館の現場で師であるコンドルとの出会い
から始まります。日本銀行の設計者となるまでの経緯や東京駅の設計の考え方などが書かれております。史実に基づいた
フィクションではありますが、とても興味深く読ませていただきました。
東京駅も前面が工事中の期間が長く続き、外観を見ることができなかったのですが、このように大きな広場が登場しますと
雄大さを感じます。