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2025.02.17
Detail daily life of the architect
Rutsu Tanimura
日本文学
家づくりのこのブログで 日本文学 というタイトルは えっ ていう感じですね。
どこで見つけたか忘れましたが 多分新聞の 書籍案内かな ?
「中学生までに読んでおきたい 日本文学」 といテーマに惹かれ 広告を熟読すると
そそられる内容であった。 それぞれ 「悪人の物語」 「いのちの話」 「おかしい話」 など 10のテーマごとに
編集されている。 その作家は日本を代表する人たちで、芥川龍之介、夏目漱石、菊池寛・・・・ 向田邦子・・・
だれでも知っている人たちによる 短編集。
早速図書館で探して 2冊借りた。 「悪人の物語」 と 「家族の物語」 である。
「悪人の物語」は どんな内容かと興味深々であったが、罪を犯した人たちの心の奥に分け入った話し。
罪を犯していない人であっても 誰しも抱えていて 気が付かないでいると思われる人間の想い、
こころの 中を見つめるような含蓄のある 内容であった。
私が読んだ2冊のなかで 知っている作品は1つもなかったが、 こんな素晴らしい短編小説があることに
驚いた。
また、同時にこういう短編を選び抜いた選者、 それを出版しようという出版社の試みに感動した。
ある作家が 書評で 「中学生の頃の自分に読ませたかった。」と書いてあったが、
いえいえ 大人になって読んでも 充分価値がある と思いました。
少し、こじつけかもしれませんが、 丁寧に作られた作品は 文学であっても 建築であっても
時を経ても なお人々に感動を与えるもの。 それは 自分への戒めかもしれないと・・・。